注文住宅を建てる時にはじっくりと打ち合わせをやっておこう。その理由とは

注文住宅は、住宅会社との打ち合わせを経て作り上げていきます。出来上がる住宅の質は、打ち合わせの質に比例すると言っても良いでしょう。

どのような内容の打ち合わせを、何度くらい行い、そのときどんな点に注意すれば良いのか…ここにまとめますので、しっかりと押さえておきましょう。

注文住宅を建てるにあたり、打ち合わせはとても重要

注文住宅は、希望やアイディアを持った施主さんと、それを形にする住宅会社が共同で取り組んで、初めて成功するものです。

施主さんがどんなに強い希望や素晴らしいアイディアを持っていたとしても、それを実際に建築するノウハウや技術、リソースがなければ家は建ちません。

同じく、住宅会社がどれだけ豊富な経験を持っていても、施主さんのイメージがなければ、理想の住宅を完成させることはできません。専門知識を持たない施主さんが意見を一方的に押し通してもいけませんし、住宅会社に任せきりで進めてしまっては、建売と何ら変わらなくなってしまいます。

この両者のギャップを埋める役割を果たすのが、打ち合わせです。両者で力を合わせて理想を形にする作業が、打ち合わせです。注文住宅を建てる上で、最も重要なフェーズだと考えて良いでしょう。

打ち合わせをするときのコツ

ほとんどの方が、初めての経験になるでしょう。時間も、無限ではありません。

打ち合わせを効率的に進められ、理想の注文住宅を完成させられるよう、7つのコツを紹介しますので、備えておきましょう。

コツ1. 事前に準備をしておく

何の準備もせずに打ち合わせに臨んでも、効率的に進めることはできませんし、住宅会社のペースになってしまいます。少なくとも、次のことはしっかりと固めてから打ち合わせを始めるようにしましょう。

準備1. 予算

注文住宅は、お金をかけさえすれば、いくらでも希望を形にすることができます。

だからこそ、予算の上限は打ち合わせの前にしっかりと設定しておきましょう。適切な予算の設定方法については、こちらの記事を参照してください。

準備2. 希望、要望

どんな住宅にしたいか、漠然としたイメージはどなたでもお持ちでしょう。しかし、それでは不十分です。注文住宅の可能性は無限大です。無限に悩み続けることができてしまいます。希望を文字に起こし、紙に書いたりスマートフォンにメモしたりして、具体的に、客観的に、確認できるようにしておきましょう。

準備3. 質問とチェックリスト

注文住宅について分からないこと、聞いておきたいことはたくさんあるはずです。

頭の中で考えていても、実際に打ち合わせに入ってしまうと、必ずと言っていいほど忘れてしまうものです。事前に考えた質問は紙に書き起こし、チェックリストの形にして持参し、ひとつ残らず解決するように意識しましょう。

コツ2. 何を決めるのかを明確にしておく

打ち合わせで決めなければならない項目は多岐にわたります。

間取りはもちろん、建材の種類や色、仕上げ、内装、外装、動線など、とても一度の打ち合わせでは決められないでしょう。

基本的には住宅会社がリードを取って進行してくれるはずですが、任せきりはいけません。かと言って、自分の気分次第で脱線ばかりしてしまっては何も決まらないでしょう。

「今日の打ち合わせでは、〇〇と××を決める」と定めて、その予定に従いましょう。

コツ3. 初回は相手から話をさせる

こちらの希望を先に全てオープンにして、伝えきってしまうのは得策とはいえません。

住宅会社には、得意不得意があります。上手くできることと、できないことがあるのです。しかし向こうも仕事である以上、あなたからの受注は喉から手が出るほど欲しいもの。そうなると、あなたの希望を全て実現できるかのようなフリをしてきます。

特定の希望があるときは、「〇〇を作りたい」と言ってしまう前に、「御社の得意分野は何ですか?」、「〇〇の実績はありますか?」などと聞いてみるようにしましょう。

あなたの希望を満たす回答を得られない場合、他社に切り替える必要も出てきます。

コツ4. とにかく質問する

ほとんどの施主さんは注文住宅など初めてでしょうし、業界については素人であるはずです。専門用語や工法など、分からないことだらけでしょう。

分からないことは必ず質問し、全ての疑問は残らず解消してください。一生に一度の買い物に妥協や不安があってはいけません。

相手もプロですから、必ず質問には答えてくれます。もしここで相手が嫌な顔をしたり、納得のいく回答を出せなかったりした場合、その住宅会社はおすすめできません。すぐに他社を検討しましょう。

コツ5. 意見を受け入れる姿勢を持つ

施主さんの希望が全て叶うケースというのは、ほとんどありません。多くの場合、予算や法律、技術的な問題により、内容を変更することになります。また、自身で最良だと考えていた形が、プロの目を通して見たとき、より良い形として提案されることもあります。

ここで頑なに自身の意見を貫こうとするのは、賢明ではありません。妥協するべきではありませんが、受け入れるべきところは受け入れる、という姿勢を持つことが、成功への近道です。

コツ6. イメージは写真や絵で伝える

特に間取りについては、主に平面図を見ながら打ち合わせを進めることになります。そこに、言葉でどれだけ施主さんの希望のイメージを伝えようとしても、正確に伝わることは難しいでしょう。

完成してから「こんなつもりじゃなかった」と言っても、もう遅いのです。住宅会社と、限りなく認識を統一できるよう、イメージは必ず目で確認できる写真や絵などで伝えましょう。

コツ7. 内容を記録、録音する

言った、言わない、の問題は必ずと言っていいほど起きることの一つです。これを防ぐために、毎回の打ち合わせの内容はスマートフォンなどで録音しておくようにしましょう。議事録を付けて、両者で保管するのも良いでしょう。いずれにせよ、記録をとっておくことをおすすめします。

なお、これは必ず相手の許可をとった上で、気持ち良く行うようにしましょう。

住宅会社のスタッフ、建築士と何を話すべきか

細かく決めるべきことはたくさんありますが、打ち合わせを行う本来の目的は、常に覚えておかなくてはなりません。

それは、次の2点であると考えて良いでしょう。

  • 自分の希望を正確に伝える
  • プロの目線から最良の提案を受ける

「決めなければならない」という焦りから、つい作業的になりがちですが、あくまでもご自身の要望を正確に相手に伝えることが最大の目的であることを意識しましょう。

その上で、その要望に対して、素人には分からないプロの目線からアドバイスをもらうことが、打ち合わせの大切な目的です。

打ち合わせのタイミングと回数

タイミングや回数は、住宅会社や状況によって異なります。目安として、下記を参考にしてください。

大切なのは「じっくりと」、「納得するまで」、「複数回に分けて」行うことです。

設計前〜施工

プランをつくっていく、最も大切で時間のかかるフェーズです。少なくとも10回は行うことになることが多いところです。

建築中

進捗を確認し、計画通りに進んでいるか、変更点はないかなどを打ち合わせます。2〜5回程度発生します。

引き渡し

最終確認も含めて、引き渡しのタイミングで打ち合わせを行います。通常1回〜せいぜい2回程度です。

まとめ

理想を持つ施主さんと、技術や知識を持つ住宅会社の共同作業により、理想の住宅を形にしていくのが打ち合わせです。

以下の7つのコツを意識しましょう。

  1. 事前に準備をしておく
  2. 何を決めるのかを明確にしておく
  3. 初回は相手から話をさせる
  4. とにかく質問する
  5. 意見を受け入れる姿勢を持つ
  6. イメージは写真や絵で伝える
  7. 内容を記録、録音する

忙しくなったり長引いたりすると、疲れも出てきてつい義務的、作業的になりがちですが、打ち合わせの本来の目的は次の2つであることは忘れないでください。

  • 自分の希望を正確に伝える
  • プロの目線から最良の提案を受ける

打ち合わせが必要なタイミングや回数は、状況によって異なりますが、妥協せず納得ができるまで行うようにしましょう。

これだけ押さえておけば、かなり効率的に打ち合わせを進められるはずです。是非、理想の注文住宅を叶えてください。

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