住宅の引き渡し時(内覧会)に確認すべき事とは

注文住宅では、完成した建物を引き渡す前に「内覧会」といって、施主の立ち合いの下で建物をチェックする場が設けられます。

完成した新しい我が家と初めてご対面するタイミングでもあるので、つい浮かれてしまいがちですが、ここで見逃しがあると、あとでは直してもらえないこともあります。逆に、気合十分で当日を迎え、あれもこれもと見るうちに時間がなくなってしまう、というケースもあります。

引き渡し前の内覧会でチェックすべきポイントを押さえて、無駄なく、抜け漏れなく、スムーズに内覧会をこなしましょう。

内覧会を行う目的

内覧会の主な目的は次のとおりです。

  • 建物が契約内容のとおりに建てられているか確認する
  • 工事の不備や不具合がないかを確認する
  • 確認して発覚した施工のミスや設備の不具合を指摘し、施工会社に直してもらう

内覧会のことを、施工会社側では「完成検査」などと呼ぶこともあります。

つまり、完成した注文住宅に問題がないかを皆でチェックし、何かあれば引渡し前に修正する最終確認の場というわけです。

よほど重大なものを除いて、軽微な不具合やちょっとしたキズなどは、この機を逃すと無償での修正の対象外になってしまうことが一般的です。

見逃しのないようにしなければなりません。

事前に図面をしっかりチェックしておこう

内覧会で確認すべき最大のポイントは、「建物が図面どおりに仕上がっているか」という点です。

もう少し具体的には、次のようなところを確実にチェックする必要があります。

  • お部屋の間取り
  • コンセントや照明の位置
  • 収納スペースの広さ
  • 扉の開き方や向き

当日いきなり図面を見ても、全てのポイントを把握することは難しいでしょうし、必要以上に時間がかかってしまいます。

効率よく進めるためにも、確認すべき箇所は事前に図面上に記入しておきましょう。確認すべき箇所は、きちんと後述しますので、このまま読み進めてください。

内覧会当日の必須アイテム

人生最大級の買い物のチェックを行うわけですから、最大級の注意を払って厳密に確認しなければなりません。普段は見ないような細かいところまで見ることになりますので、道具を揃えて臨むべきでしょう。

次のアイテムを持参すればきっと役に立ちます。

懐中電灯

一部を除き、完成直後の住宅では照明器具が設置されていないことがほとんどです。

特に夕方以降の内覧の場合は懐中電灯がないとかなり暗くなってしまいます。床下や天井裏、収納スペースの奥の方までも見ることになります。

施工会社が用意してくれているケースが一般的ですが、念のため、懐中電灯は必ず持っていきましょう。

メジャー

各所が図面どおりに施工されているか確認するために、メジャーを使います。天井高や部屋の寸法を見ることもあるため、10m以上のものが望ましいでしょう。

金属製のものを用いる場合、それでクロスなどの内装を傷つけないように注意してください。

水平器、ビー玉

目で見ただけで分からないのが、床などの水平です。一般家庭では備えていないことも多いでしょうが、ホームセンターなどで簡単に手に入りますので、水平器は持っていくことをおすすめします。

高級な商品を買う必要はありませんが、精度を問われる機材ですので、100円均一など過度に安価なものは避けるべきでしょう。

同じく、ビー玉も簡易的に水平を確認するには役に立ちますが、ビー玉が転がるほど傾いている場合、かなり問題があるといえます。

見た目ではほとんど分からないような傾きをしっかりと確認するためにも、水平器を持参しましょう。

メモ帳とペン

当たり前のようで忘れがちなのが、筆記用具です。

確認して気になった箇所をすべて覚えておくことは難しいので、必ずメモを用意して、箇条書きにするようにしましょう。

図面に直接書き込むという手もありますが、ごちゃごちゃしてしまい、後で確認するときに見逃してしまうこともあるため、メモ帳の使用をおすすめします。

付箋

フローリングやクロスに細かいキズ見つけた場合、その位置を正確に覚えたり記録したりしておくことは困難です。

施工業者が修正する際の見逃しを避けるためにも、問題が発覚した箇所にはペタペタと付箋を貼っておくと良いでしょう。

暑さ、寒さ対策

当然ながら、内覧会の時点では住宅の空調設備は稼働していないことがほとんどです。

夏なら扇子やタオル、冬なら手袋やポケットカイロ、厚手のスリッパなど、季節に合わせた対策をしていきましょう。

また、建物の中は簡易的にしか清掃されていないことが多いため、乾燥した季節などはホコリっぽいことなどもあります。マスクを持っていくのも良いでしょう。

スマートフォン

言わずともお持ちの方が多いとは思いますが、内覧会ではスマートフォンは大活躍します。

上記の懐中電灯、メモ帳などは、スマートフォン一台で全て代替することができます。あるいは「これって、大丈夫かな?」とちょっと気になったポイントをインターネットで簡単に検索することで、チェックの精度を高めることもできます。

施工会社に修正ポイントを確認する際、会話を録音することで後のトラブルを回避することもできるでしょう。問題が発覚した箇所の写真を撮っておくことで、修正後に比較して確認することもできるようになります。お持ちのスマートフォンは是非、活用してみてください。

多少汚れてもよい服装

内覧会では「清掃の行き届いた」とはいえない環境で動くことになります。

床に這って床下を確認し、天井裏を開けて奥まで覗き込んだりするため、多少汚れることは覚悟しておくべきでしょう。キレイすぎる格好は避けることをおすすめします。

引き渡し当日にチェックすべき項目

事前の準備や、当日の持ち物は分かりました。

次はいよいよ、当日にチェックすべき項目の確認です。次のポイントは確実にチェックするようにしましょう。

図面、仕上がり

  • 間取りは合っているか
  • 電源や照明の位置は合っているか
  • 各所の寸法は図面と合っているか
  • 床や設備は水平、垂直になっているか
  • 床を歩いて軋んだり、たわんだりしないか
  • 扉に隙間や傾きはないか

外装など

  • 壁や基礎、コンクリ打ちの部分にヒビや割れ、シミがないか
  • コーキング材が劣化していたり、不十分だったりしないか
  • 隣地との境界があいまいな箇所はないか
  • 柵や塀、植栽が境界を越えていないか
  • 床下や天井裏の断熱材が剥がれ落ちたりしていないか
  • 周囲にゴミや動物のフンなどが放置されていないか

動作

  • 扉や窓は図面どおりの方向や方法で開閉できるか
  • 扉の動作に引っ掛かりがなく、スムーズであるか
  • 浴室、洗面、キッチン、トイレの水回りはすべて動作するか
  • 水漏れなど、排水に異常はないか
  • コンセントはすべて通電しているか

キズや汚れ

  • クロスに傷、汚れがあったり、つなぎ目が目立ったりしないか
  • フローリングなどの床に傷、汚れ、段差などはないか
  • 過度に汚れていたり、ゴミが落ちていたりしないか
  • 各所を手でなぞり、ヘコみや出っ張りなどがないか

まとめ

内覧会というと、住宅展示場の展示会のような印象を受けてしまいますが、実際は厳密なチェックの場です。

高い買い物ですから、見逃して後悔することのないよう、上記のポイントを確実に押さえましょう。

また、気になることがあったときには遠慮せずに何でも質問することが極めて大切です。細かすぎるかな?質問が多すぎるかな?という心配は、一切不要です。完全に納得して、気持ちの良い引渡しを迎えてください。

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