工事請負契約の契約書を確認しよう

工事請負契約

注文住宅を建てるには、工事を行う会社と「工事請負契約」を結ばなくてはなりません。

「契約書」という言葉を見るだけで嫌になってしまう人のために、チェックすべきポイント等を簡潔にまとめました。

大きなお金が動く契約ですから、苦手意識を持たずにしっかりと内容を確認できるようになっておきましょう。参考にしてみてください。

工事請負契約とは

注文住宅を建てるときに、建築工事を請け負う施工会社と交わす契約です。工事の内容、支払われる代金やその支払い方法、工事の開始や完了の時期、物件の引渡し時期などを取り決めます。

契約書は通常、4種の書類がセットになっています。内容は次のとおりです。

工事請負契約書

メインの契約書です。

上記のとおり、建築の工期、請負金額、代金の支払い方法が定められ、記載された発注者と請負者がそれぞれ署名、捺印します。

工事請負契約約款

契約書に記載されない、細かな取り決めを確認するのが約款です。

細かな、といっても内容は極めて重要で、損害があったときの対応、予定変更時の責任負担、違約金、契約解除条件、瑕疵担保責任や保証などについて定められます。

設計図書

家の間取りを決める図面や、設備や部材を明示する仕様書など、住宅のプランに関わる書類です。

枚数が多く、10〜15枚になることもあります。

見積書

打ち合わせの中で作り上げた設計図書に基づき、その建築を実現するためにかかる工事費用等を細かく記載した書類です。メインの契約書に記載の金額は、この見積書を元にしています。

工事請負契約を結ぶ前に知っておくべきこと

驚くことに、工事請負契約書は、締結の当日に初めて見せられるようなケースもあります。

これまでの準備の疲れ、ようやく契約できる解放感、営業マンの急かすようなトークに押され、つい深く考えずに捺印してしまいそうになりますが、一度立ち止まってください。

以下の注意点をしっかり確認し、完全に納得した上で、自分のペースで契約を進めるようにしましょう。

建築プランが確定してから締結する

その内容からも分かるとおり、工事請負契約は、注文住宅のプランが完全に定まってから結ぶ契約です。施工会社が「こういう建物を建てますよ」と約束するのに対し、依頼主が「その対価としてこの金額を払いますよ」という約束を交わすものですから、対象となる住宅の仕様が明確に決まっていなければ成り立ちません。

ごくまれに、プランも固まらないうちから契約を迫ってくるような会社があるという話を聞きますが、決して応じてはいけません。「仮契約だから大丈夫」、「急がないと割引を適用できない」などと言い寄ってくるようですが、一度署名捺印してしまうと、プランの変更を行いたい場合などに、確実に不利益が生じます。

大事な契約ですから、自分のペースで進めるということを常に意識しましょう。

金額に合意してから契約書に印鑑をおす

契約書に記載に金額は、隅から隅までその内容を把握し、その全てに納得しているでしょうか。

大きな金額のやり取りであるため、つい細部を見落としがちですが、見積書の項目の一つ一つまで必ず目を通し、不透明な点がないか確認しましょう。

契約書のチェックポイント

大切な契約であるため、当然その内容は、全てよく確認する必要があります。

その中でも特に重要なポイントは次のとおりです。必ずチェックしましょう。

注文者と工事請負者

注文者=依頼主であるあなた、工事請負者=施工会社です。

表記は認識しているとおりに、正しくされているでしょうか。

工事監理者

現場の工事が図面どおりに進行しているかをチェックするのが工事監理者です。完成する住宅の品質に大きく影響する役割を担います。法的にこの担当は、社内で行っても、外注しても良いことになっています。

請負代金

上述のとおり、記載の金額は完全にその内容を把握して、納得しているものでなければなりません。ローンを利用する場合、その金額とも正確に照合する必要があります。見積書と照らし合わせ、よく確認しましょう。

工期

注文住宅は、建築代金を数回に分けて支払います。そのタイミングは工期によりますので、これが正確に把握できていることが重要です。つなぎ融資を利用する場合などは特によく確認しておきましょう。

引き渡し日

引き渡しとは、実際にその住宅があなたの手に渡るタイミングです。水道高熱の開通や引越しも、引渡し以降でなければ手配できません。これがズレると大変なことになりますので、必ず確認してください。

まとめ

工事請負契約について、その概要と注意点を簡単に確認しました。

工事請負契約とは、注文住宅の建築工事について施工会社と依頼主が交わす契約で、次の4つの書類がセットになっていることが一般的です。

  • 工事請負契約書
  • 工事請負契約約款
  • 設計図書
  • 見積書

建築される住宅の仕様とその代金について取り決める契約なので、建築プランが確定してから締結すること、金額に合意してから契約書に印鑑を押すことを徹底しましょう。

内容については、当然全部の確認が必要ですが、特に次のポイントを重点的にチェックしてください。

  • 注文者と工事請負者
  • 工事監理者
  • 請負代金
  • 工期
  • 引き渡し日

きちんとした会社に依頼する場合、ここでトラブルになることは、ほぼないといえます。しかし、盲目的に任せてしまうのではなく、「自分ゴト」として積極的に向き合うことが、より良い結果に繋がることを意識しておくと良いでしょう。

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